word : 骨揚げ [こつあげ]
subword : 骨拾い[こつひろい]拾骨[しゅうこつ]収骨[しゅうこつ]喉仏[のどぼとけ]渡し箸[わたしばし]違い箸[ちがいばし]骨壺 [こつつぼ]収骨容器[しゅうこつようき]骨箱[こつばこ]骨袋[こつぶくろ]
 【骨揚げ】とは、火葬を経た焼骨を拾うこと。【骨拾い】などとも言う。また【拾骨】は焼骨を拾うことを指し、【収骨】は拾った骨を骨壺などに収めることを言うが、特に使い分けられないことも多い。

 【喉仏】とは、葬儀の用語としては男性の喉の盛り上がった部分ではなく第二頸椎(背骨の上から二番目の骨)のこと。骨の形が、座って手を合わせている人のように見えることからこう呼ばれ、仏教葬などでは遺骨の中で(慣習的に)重要とされる。もちろんキリスト教葬儀では重要でないが、遺族がキリスト教徒でない場合などには「喉仏は?」と聞かれることも多い。

 骨揚げは一般的に木・竹・金属などの箸を使って行われる。地域によって風習に違いがあり、向かい合った二人が一組になって同時に一つの骨を拾う【渡し箸】(この世とあの世の「はし(橋)渡し」という意味付け)や、木と竹など違う素材の箸を一本ずつ一組として使う【違い箸】(日常の転倒という意味付け)などがよく知られている。

 【骨壺】とは、遺骨を収める容器のこと。主に陶器が用いられるため骨「壺」と呼ばれることが一般的だが、石・金属・ガラス・木などの素材のものもけして少なくはない。無難な総称として【収骨容器】とも呼ばれる。
 収める遺骨の量によってさまざまなサイズがある。主に関東などでは全身の骨を収めるため直径8寸程度の骨壺を用いることが多いが、主に関西などでは一部の骨を収めるために直径4〜5寸程度の骨壺を用い、さらに喉仏だけを直径2寸強程度の骨壺に収めることが一般的。

 【骨箱】とは、遺骨を収める箱のこと、あるいは骨壺を収める箱のこと。方形の箱状でなく袋状のものは【骨袋】と呼ばれることもある。


 ▲ 木箱に十字架付きの布が張られた骨箱(左奥)と陶器の骨壺(右前)

▽ 注釈・参考資料等

< 注釈 >

< 参考資料 >


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