質問 |
仏教葬儀で言うところの「御布施」の額に見当がつきません。キリスト教ではどんなふうにどれくらいするものでしょうか? |
回答 |
一概には言えません。 仏教葬儀で「御布施」と言われる範囲も漠然としていますが、おおよその範囲のものをキリスト教葬儀に置き換えると次のようなものになるでしょう。 @教会への献金 A教会堂の使用料 B司式者や司会者への謝礼 C奏楽者への謝礼 D手伝ってくれた教会員への謝礼 ただし、あらゆる葬儀でこれら全てを行うというわけではなく、一部が該当しない場合や相手が辞退する場合、経済的な事情などによっていずれも行われない場合などもあります。またAについてはその教会の内規が定められている場合もありますが、@と一体のものとして考えられるケースが多いでしょう。 金額の目安については、仏教葬儀の御布施でもそうですが、どこにでも通用する基準のようなものは全く無く、強いて地域間を比較すると多少の傾向が見られる程度です。御布施も献金類も料金(サービスの対価)ではありませんから、定価を決めることはその趣旨に沿わないのです。 とはいえ、全く自由です、と言われても逆に迷ってしまう方も多いでしょう。そこで、次のような順序でおおよそのアタリを付けていく方法が考えられます。()内は情報の出てくる可能性が高い区分です。 一、教会に、内規や共有されている目安がないか訊いてみる(A) 二、宗教者に直接、目安を訊いてみる(CD) 三、教会の会計役員などに、これまでの傾向を訊いてみる(@) 四、友人や親族で、最近キリスト教で葬儀を行った人に訊いてみる(B) なお、葬儀社に訊いてみる、という方法もあり得ますが、私は最後の手段にするべきだと思っています。確かに私たちは経験からおおよその傾向を承知していますが、この問題は本来私たちが介入すべき事柄ではないからです。 なんにせよ、世間一般の相場を意識し過ぎる必要はなく、それぞれの家庭の経済的な事情によって、無理のないように感謝の意を表せばよいでしょう。 [ 回答者:高見晴彦 ] 2013/10/26
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