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質問
葬儀を予定している地域と、依頼したいと思う葬儀社が離れているのですが、葬儀社はどれぐらいの範囲まで出張してくれるものでしょうか?
回答
それぞれの葬儀社の事情により異なりますが、現実的に無理なくお手伝いのできる範囲は、距離によらず車での移動時間が1時間以内程度の範囲ではないかと思います。交通量の多い都市部では範囲は狭く、逆に地方では広くなるでしょう。

 規模が大きく人員などに余力のある葬儀社ほど遠隔地の施行も可能でしょうが、やはり遠くなればなるほどさまざまなリスクが生じてきます。式場の確保が難しかったり、火葬場のルールが違ったりということや、霊柩自動車の会社や仕出し店など協力する関連事業者の活動できるエリアから外れてしまう、出張が可能でも出張費が事業者の数だけどんどんかさむといったこともあります。また葬儀にありがちな急な変更やハプニングに対応することが難しくなるのも困りものです。

 さらに、現地で行わなければならない業務は同じなのですから、往復の移動の時間は単純にスタッフの労働時間に加わっていきます。現地での業務開始が開式3時間前、開式から出棺までが2時間、片付けが1時間だとすると、移動に片道1時間かかればこれで一般に考えられる一日8時間という労働時間を目一杯使ってしまうことになります。必要な業務はその前後にもありますから、移動にあまり時間を使いすぎてしまうとスタッフの過重労働に結びついてしまうのです。

 実際にはご依頼があれば葬儀社も頑張ってしまうもので、片道2時間でも3時間でも出張することはあり得るとは思います。けれどもこのように見えない負担も大きいものですから、単発ならばともかく何度もとなると難しいのではないでしょうか。葬儀社それぞれの事情もありますから、信頼している葬儀社であればまずは忌憚なく事情を説明し訊ねてみて、例えばその葬儀社では難しくても当該地域の信頼できる同業者の紹介を受けることなどができれば安心ですね。
[ 回答者:高見晴彦 ] 2013/12/04
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