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質問
亡くなった母は献体の意思を表明していたのですが、葬儀は出来ますか?
回答
一般的に、生前から献体の登録をされていた方のお葬式は可能です。

 「献体登録をしている場合、葬儀は出来ない」などと解釈される方がありますが、必ずしもそうではありません。

 献体とは、医学の発展の為に大学医学部や歯学部での解剖学実習用教材として、自らの身体(遺体)を提供することです。献体の場合、亡くなられた後に本人の家族の承諾を得たうえで、そのご遺体は献体先の大学病院などへ搬送されますが、献体先へご遺体を搬送する前のタイミングでお葬式をされる方もあります。

 火葬を伴うお葬式と異なるところは、葬儀を終えた後、ご本人のご遺体は葬儀式場から直接献体先の大学病院へ搬送されるということです。また、多くの大学病院の場合、葬儀後の搬送に遺族が同行することは出来かねます。一般的に、遺族は式場での出棺を見送る形となります。

 ここで留意すべきことは、やはり献体である以上、葬儀の日程は出来るだけ早めに設定することになるということです。また献体の場合、遺体を前にしたお葬式ではなく、たとえば本人の身体の一部(髪の毛や爪など)をご遺体の一部として祭壇に安置した形で葬儀を行うという手段もあります。

 献体だからという理由で、お葬式を諦めなければならないというわけではありません。詳しくはお葬式を依頼される葬儀社にご相談ください。
[ 回答者:岡田守生 ] 2013/12/27
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実務者・研究者への補足
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